logo
ホーム   プロフィール   活動報告   ブログ   レポート   お問合せ
レポート 祭りを訪ねて
府中くらやみ祭り
前編   後編
割引券
本町 砂場
 昼食は、「砂場」という蕎麦屋に入りました。座敷が空いていたので、そこに座ります。 しばらくすると、伴纏姿の人たちがぞろぞろと入ってきました。本町の人達のようです。 今日は混むだろうと思い、早めに入って正解でした。
 それぞれ注文した料理がテーブルに並びます。自分は天ざるを頼みました。蕎麦は美味しく、海老も大きいものでした。 お勘定をすると、割引券を貰いました…。また来年も来るか…。
 大太鼓の饗宴、山車の巡行を一番良い場所で見るため、大國魂神社大鳥居前のけやき並木で午後3時頃から待つことに…。 待つこと2時間、ドーン、ドーンと御太鼓を叩く音が聞こえてきました。 大鳥居前に揃った6張の大太鼓は圧巻。改めて太鼓の巨大さに驚きます。 野球のバットのような独特な撥で力いっぱいに打つ音は、大砲のような音で、府中の空に響き渡っていました。 御太鼓
大鳥居前の御太鼓
山車
山車の巡行
山車
寿町の山車
山車
3台の山車が接近
 午後6時、山車の巡行が始まりました。旧甲州街道の東西から次々と行列。 時にすれ違い、時に競り合い、20台の山車が府中囃子を奏でます。 先にも述べた通り、府中には目黒流・船橋流の2流派がありますが、特に目黒流の歯切れの良い囃子が好きです。 現在、目黒流12支部、船橋流12支部の計24支部に約1,100名の会員がおり、 それぞれに伝承活動を行って、郷土芸能の普及に努めているそうです。
 旧甲州街道を巡行した山車は甲州街道へ出て、けやき並木を通り、大鳥居前に戻ってきます。 すぐ近くを山車が通り抜けて行くのを目で追いながら、耳は囃子を集中して聴きます。 周囲の喧騒の中、拍子木の音がよく響いていました。
 屋台では獅子が舞い、印旛では道化や岡目が踊り、囃子方や踊り手、 子どもから大人まで皆、一生懸命で、また誇らしげに、楽しそうに祭りを囃します。 その姿を見ていると、長い伝統と歴史に感じ入り、改めて府中囃子の完成度の高さを感じました。
 けやき並木を通り、大鳥居前を東と西に分かれ、それぞれの町に戻って行く山車。 最後の1台を見送り、この日の祭りは終わりを告げました。 ほんの少し前まで賑やかだったのが一変し、祭りの後の静けさに包まれる街に哀愁を感じつつ、府中を後にするのでした。
前編へ   レポート
inserted by FC2 system